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四苦八苦を飄々と生きる



旅行先で出会った木彫りの人形は、生きとし生けるもの宿命である八つの苦を体にかかる重みで表現しながら、どこか飄々とした表情をしていた。


末期癌とともに最期まで生きようと覚悟を決めていた私は、その人形がとても愛おしく感じられ、思わずシャッターを切った。


製作者の意図は分からないが、人はこんな風に生きているんだと感応した瞬間だった。今でもよく向き合っている一枚。


時折、自分にも見える。


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匿名希望 (上顎洞がん 40代/罹患47歳)


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